将来安定した生活を送るために、仕事を通じてスキルを身につけたいと考える人は多いと思います。
一方で、実際に働いてみると思ったよりも仕事でスキルが身につかない、あるいはスキルが身につくまでに時間がかかるなど、当初のイメージとのギャップに不安や焦りを感じた事はないでしょうか?
もしそのような事を感じたことがあるのであれば、早い内に対策しないとあっと言う間に時間は過ぎていき行動を起こし辛い年齢になってしまいます。
僕自身、会社の仕事であまりスキルが身につかないと感じて行動を起こした経験から、スキルを身につけるためにするべき事は
- 主体的に行動する
- 目的から逆算する
この2つだと思っています。
この記事では新卒で日系大手のIT企業に入社して3年間働き、その後独立した自身の経験も踏まえつつ、スキルが身につかない場合の理由やその改善方法をお伝えしていきたいと思います。
仕事でスキルが身につかない場合の理由
具体的な改善方法についてお話する前に、まずは仕事でスキルが身につかない場合の原因を改めて考えてみたいと思います。
人によって働く環境が違うので一概には言えないかもしれませんが、多くの人が共通して感じている原因というのはやはりあると思います。
それに原因がわからないと解決方法もわかりませんので、まずは現状を整理してみましょう。
そもそも多大な時間が必要
多くの人にとってスキルを身につける目的は社内で昇進したい、あるいは今よりも待遇の良い会社に転職したいという事だと思います。
そうした場合、スキルとは単純に「これが出来る!」というだけではなくその上で「他者よりも優れている」必要があります。
例えば、営業職ならTOEIC800点を取得しただけでなく実際にビジネスレベルで英語が使いこなせるとか。SEの方ならJavaはもちろん習得した上で、社内でまだ浸透していない最新のプログラミング言語もキャッチアップしているとか。
つまり、スキルは相対評価な側面もあるので周りの人よりも優れたスキルを身につけるまでにはどうしても時間がかかるのです。
特に会社では若手社員から数十年働いている方までいるので、その中でも「優れている」と思われるスキルを身につけるには少なくても5〜10年程はかかると思います。
実際に僕も会社員の頃、上司に「この会社では10年程働いてやっと一人前」と教えて頂いたことがありました。
若い人にとってこの期間は長く感じるでしょうし、早く成長したいと思っている人には焦りや不安の原因にもなるでしょう。
会社の売上や数字優先だから
会社で働くということは数字目標にコミットすることが大前提であり、そのために目先の売上や期日に追われアウトプット偏重になってしまうこともあると思います。
もちろん、何かのスキルを身につける際にアウトプットする事は非常に大事ですし、圧倒的な仕事量を経て得られる経験やスキルもあると思います。
ただ、新しいインプットをしないままにアウトプットし続けてもいつか成長の限界が来ますし、数字に常に追われていると精神的にも新しいことに挑戦する余裕が無いという状況になりやすいでしょう。
社内業務が多い
汎用的なスキルを身につけたいと思っているのに、社内業務や事務処理が多いとどうしてもギャップを感じてしまう人は多いのではないでしょうか。
僕自身もIT企業で働いていた時にそのような仕事が多々ありました。
例えば、社内の通信設備の工事案件を担当した時、決してスキルが得られるような仕事ではありませんでしたが、
「でも、この案件で関係者との交渉や期日管理の経験を積もう」
と思い、社内調整やパートナー企業への発注などを進めていました。
しかし、案件を進めたり上司に話を聞く内に中身としてはほとんど子会社丸投げな事がわかり逆に脱力してしまった事がありました。
もちろん、丸投げできるならそれはそれで楽でいいですし、大企業ではそうした方が効率的だという理屈もわかります。
ただ、20代の内に出来る限りスキルを身につけておきたいと思っていた自分としては「これじゃない感」がすごかったですし、5年・10年と働いた後に転職できる様なスキルが身についているのか不安で仕方ありませんでした。
スキルを評価する仕組みがなく、モチベーションが維持できない
スキルを身につけるために資格取得などの自己研鑽に励むというのはかなり王道な手法だと思いますし、実際に社員に資格取得を推奨している会社も非常に多いですよね。
ただ休日に頑張って勉強し、資格を取得してもそれを評価する仕組みが無かったり、そもそもお給料が全く変わらない場合、現実的にモチベーションを維持するのが難しいと感じる人も多いと思います。
僕自身も会社員の頃にITの資格を10個以上取得しましたが、それでも仕事内容やお給料はほとんど変わらなかったので「この方向に努力を続けて良いのだろうか?」とどんどん不安になっていきました。
それでも会社の方針として上司からは半期ごとに資格目標を設定してもらう事になっていたので、「資格に大して意味は感じないけど、会社にいるために取り続けないといけない」という状況でやらされ感が強くなり、モチベーションも下がっていったのを覚えています。
仕事なので本来はモチベーションに左右されるようではいけないのですが、会社員生活が長く続くことを考えると、ポジティブなサイクルの中で努力していくのが一番健全だと強く実感しました。
スキルを身につけるために変えるべきたった2つの事
原因を洗い出してみると会社の環境に依存するものも多いですが、現実的にそれらを直接変えていくのはなかなか難しいと思います。
ではスキルを身につけるために、具体的に何をしていけば良いのでしょうか?
先に結論を述べると「主体的に行動する」ことと「目的から逆算する」ことだけだと思っています。ここからは個別でご説明していきたいと思います。
主体的に行動する
スキル習得は会社に期待しすぎず、あくまでも主体的に取り組んでいきましょう。
仕事でスキルが身につかないと感じている人の多くは「会社にスキル育成を期待しすぎている」部分があるのではないでしょうか。
もちろん、せっかく仕事をするならその過程でスキルを身につけたいという気持ちはわかりますし、僕もそう思っていました。実際、企業説明会などに行くと社内でのキャリア育成に力を入れていると言っている企業も多かったですし。
ただ、あくまでも会社は利益を上げるための組織であり、会社員はお給料を頂いて働く立場です。だから仕事でスキルが習得できればそれはラッキーですが、そうでなくて受け入れるしかありません。
でも、主体的に行動すればスキルを習得できるチャンスは社内外にいくらでもあります。
例えば、就業後にプログラミングスクールに通ったり、新しい仕事へのアサインを上司に相談してみたり。
新卒社員の頃は何となく「会社で頑張って働けばスキルは身につくもの」と思っていまいがちですが、自身の主体的な行動によってしか獲得できません。
目的から逆算する
あなたの目的によって身につけるべきスキルは異なってくるので、目的から逆算してどんなスキルを習得するかを決めるようにしましょう。
例えば、社内で出世していきたいと考えているなら社内業務に詳しいことや、他部署との繋がりが強く社内調整が上手いことも立派なスキルになります。
逆に、明確な目的を設定せず与えられた仕事や研修を何となく受け取るスタイルだと、スキル習得に費やす時間やエネルギーが分散してしまい、努力量の割に成長している実感が薄いと思います。
社内の飲み会には毎回参加して交流を深めつつ、休日はTOEICの勉強をしたり社外の自己啓発セミナーにも参加するなど。
どれも立派な努力ではありますが、目的のぼんやりとした行動は結果に結びつかず消耗するだけです。
ただでさえ忙しいのに全てを頑張るのはあまりに大変なので、目的から逆算してまずは自分に必要なことだけ全力で取り組みましょう。
目的を明確にした後はロールモデルを見つける
ここまでで、自分に必要なスキルを習得するために「主体的に行動する」ことと「目的から逆算する」ことが大事だとお伝えしました。
ただ、目的については会社で働いているとどうしても「出世すること」が目的のように思えてしまいがちですが、本来仕事はあなたの人生を豊かにする手段であり目的ではないはずです。
まずはゼロベースであなたの理想の人生をライフスタイル、収入、時間、人間関係などを軸に考えてみましょう。
そして、そのために必要な手段は
・会社で出世していく事なのか、
・転職でキャリアアップしていく事なのか、
・自分でビジネスをする事なのか。
それは目的次第なので人によって異なると思います。
しかし、共通して大事なのは自分の目的を明確にした後は、実際に理想の状態を実現しているロールモデルとなるような人達を見つけるという事です。
そして、そこからは逆算思考でその人達がどのようにしてそこまで至ったかを知り、具体的に習得すべきスキルや行動を明確にしていくのです。
例えば、
将来に不安を感じ、転職できるようなスキルを身につけておきたいと思うのなら、実際に転職を成功させた人に話を聞いて具体的に必要なスキルを知るべきですし、
独立して自分の理想とする収入やライフスタイルを得ている人がいるならば、どうやって独立に至ったかを知り、今後すべき行動にまで落とし込む必要があるでしょう。
【まとめ】仕事でスキルが身につかないと感じたら
もしあなたが仕事でスキルが身につかないと悩んでいるのであれば、
- 環境のせいにせず主体的に行動する
- 自分の目的から逆算する
ことが大事であるとお伝えしてきました。
環境のせいにして会社の愚痴ばっかり言ってもしょうがないですし、早い段階で「スキルは自分で身につけるもの」という意識に変えていきましょう!
また、目的から逆算する方法としては自分のロールモデルとなるような人を見つけ、そこから具体的に「何をしていくべきか?」を考えるのが良いとご説明しました。
この方法だと自分の将来像もイメージしやすいですし、実際に相談したりすることもできると思います。
自分の人生に責任を持てるのは自分だけなので、
「自分の理想の人生とは?」
をもう一度ゆっくり考えてみて、そのために必要な行動を選択していきましょう。そうすれば、5年後・10年後の未来はきっと理想に近づいているはずですよ。
僕は現在、ブログ運営をきっかけに独立してPC1台で自由に働いています。でも、それまでは世間の常識通り少しでも良い会社に入って安定を目指す人生でした。
でも、いつしか「働く時間も収入も全て決められた人生」に報われなさを感じるようになっていきました。この生活は本当に幸せなのだろうか、と。
そんな人生を変えるために独立し、今はブログで得たWEB集客やマーケティングの知識を活かして個人でコンサルとして仕事をしています。
働く時間や場所を自由に選べる。そして何より仕事に充実感があり、人生を今まで以上に楽しめるようになりました。
超安定志向だった僕が社会のレールを外れてどうやって独立したのか?
上記フォームから登録できる無料メルマガで紹介しています。
プロフはこちらに掲載しています >> YOTAのプロフィール