フリーランスの方が手っ取り早く収入を得るにはクラウドソーシングサイトを使うのが一番簡単だと思います。もちろん、最終的には自分のブログやビジネスを持つべきですが、実績作りや発注者とのマッチングという意味ではやはり価値のある存在です。
特にクラウドワークスは最大手ということもあり多くの案件があるので、クラウドソーシング初心者の方はここから始めるのが間違いないと思います。
一方でネット上では「クラウドワークスは単価が安い」、「ハイスペックなエンジニアじゃないと稼げない」といった意見も多いですね。
本当にそうなのでしょうか?
僕は2018年にクラウドワークスで初めて仕事を受注してみましたが(※)、その時はウェブ制作(WordPressで2サイト)の案件で受注額は80万円でした。
一般的にウェブ制作の案件は10~20万円くらいなので通常の2~4倍の単価で受注できたことになります。
※ それまでは発注者としてクラウドワークスを使用していました。
また、その後も継続して案件をいただけたのでトータル収益は104万円になりました。
この記事ではそのときの経験や受発注者どちらの視点も踏まえて、初心者でもクラウドワークスで高単価の案件を受注する方法をはじめから丁寧に解説したいと思います。
なぜクラウドワークスで稼げない人が多いのか?
クラウドワークスで多くの人があまり稼げない理由は、単純作業や代替が効く作業を受注しているからです。
エンジニアで例えると、プログラミング力があっても指示された事しか作業ができない場合は代替が効くので単価が安くなりがちです。
(仕様書通りに作れるのはそれはそれで素晴らしいことですが、その議論は今回は置いておきます。)
一方で、同じような技術力でも相手の依頼に対して
「その仕様はAでも実現できますが、Bの方が今後拡張しやすいですよ」
「業務内容を考慮すると追加でCの機能もあるといいと思います」
といった付加価値の高い提案ができると一気に単価を上げることが出来ます。
少しかっこよく言えばコンサル的な仕事の仕方ができると高単価の仕事を獲得できます。
(上記を踏まえると自分がお仕事を発注するときは、相手にコンサルされないように仕事内容を細かく指定するというやり方が有効です。)
少し古いデータですが、実はクラウドワークスで月20万円以上稼ぐ人は全体の0.01%程度しかいないという事がわかっています。
クラウドワークスは登録数80万人で二十万円以上稼ぐのは111人。ということは0.0138%。ネットでみつける在宅の仕事で生きていくのは甘い考えだよ。と社会の厳しさを教えてくれるデータ。。 pic.twitter.com/KWpHwBVcKy
— Kabu Berry (yama) (@nagoya_kabuoff) 2016年2月21日
もちろん作業量も影響しますが、このデータを見ると多くの人は付加価値の高い仕事が出来ていないことがわかります。
逆に他の人がこのような働き方をできていないので、自分が出来るようになったら高単価の案件を獲得できると思いませんか?
ここからは具体的にどのようにしてコンサル的な付加価値の高い働き方を実現するかをご説明します。
クラウドワークスで高単価案件を受注する方法
高単価を実現するには相手の気づいていないビジネス上の課題や作業の改善提案をする必要があります。例えば、サイト制作の案件では多くの方が以下の様な応募をしています。
『弊社はサイト制作実績も多く、デザインにも定評があります』
『フリーランスなのですぐに納品することができますし、価格も10万円から対応します』
このようにサイト制作や価格をアピールする場合が多いですが、だからこそ他の方と異なった提案をするべきです。例えば、僕はサイト運営で培ったウェブ集客のスキルがあるので「サイト制作後にSEOやコンテンツ制作までコンサルします」と提案しました。
このようにライバルと同一直線上で戦わないことが大事です。
言い換えれば自分の提案を周りの人と差別化しよう、ということです。
単純にサイト制作のスキルやデザインで勝負すると、どうしても価格競争に飲み込まれてしまいます。
業界での経験が長ければ長いほど常識に囚われてしまい、いかに「良いサイトを作るか?」を中心に提案内容を考えてしまいがちです。
差別化するにはユーザーストーリーを考える
自身の経験やアイデアで差別化出来る方はどんどん挑戦してみてください。
一方で、どうやって差別化したらいいかわからない方も多いと思います。そのような場合はユーザーストーリーを考えてみて、どこに差別化できるポイントが有るか確認しましょう。
ユーザーストーリーを考えるとは相手の立場になってビジネスの一連のプロセスを知るということです。
あくまで一般論ですがサイト制作案件の場合は以下のようになると思います。
・キーワードリサーチ
・タイトル付け
・記事の外注依頼
・記事作成
・記事投稿
・効果測定
・サイト改善
あくまでサイト制作はビジネスの一連の流れの一部であることがわかります。
この例なら“ウェブ集客やアクセス解析の提案”などサイト制作以外で付加価値のある提案ができると思います。
高単価獲得事例(Web制作)
この記事の冒頭で紹介しましたが、実際に私はサイト制作をきっかけにSEOやコンテンツ制作のコンサルする提案をして、高単価の案件を獲得することが出来ました。
また、そのお仕事で信頼を得られたので追加のお仕事として広告運用も任せて貰い、最終的にそのサイトの売上を昨年度比予測の4倍近くまで上げることができ、クライアントさんにも非常に喜んでいただけました…!
このように直接売上に影響するお仕事は大きな報酬をいただけるケースが多いので、是非サイト制作で終わらず付加価値のある提案をしてみてください。
具体的な高単価獲得方法(ライター)
アンケートなどのタスク系を除くと、クラウドワークスで最も一般的なお仕事は記事作成(ライティング)だと思います。
ここからはライターとして働く際にどのようにして単価を上げるか?を体系的にまとめてみたいと思います。
まず、サイト運営者のユーザーストーリーをざっくりと考えます。
このとき記事作成のみを外注化しているとします。
・キーワードリサーチ
・タイトル付け
・記事の外注依頼
・記事作成
・記事投稿
・効果測定
・サイト改善
ここで各項目でどのようにして付加価値のある提案をするかを考えます。
※提案しやすい順番に書きました。
- 記事投稿
もし現在はワードやメモ帳などで文章を納品する形式でしたら、直接WordPressで納品する方法を提案してみましょう。
サイト運営者が納品してもらった記事をWPで装飾して投稿するのは割と手間なので喜ばれる提案だと思います。 - 記事の外注依頼
自身が記事作成レベルがサイト運営者に認めてもらえたら、他の外注さんの記事添削やマネージメントの仕事を提案してみましょう。
サイト運営者は記事作成を外注化するものの、外注さんが増えるとマネージメント業務が増えるというジレンマを抱えているので信頼関係さえあればかなり需要があると思います。 - キーワードリサーチ/タイトル付け
ここはサイト運営で最も重要と言っても良いパートです。それゆえにサイト運営者自らでやることも多いですが、出来るようになるとかなり喜ばれます。
現時点で出来なくても、教えてもらいながらでもやらして欲しいと伝えれば好意的に受け取ってくれる方は多いはずです。
比較的難しい作業ですがぜひ挑戦してみてください…! - 効果測定
自分の書いた記事が検索エンジン上で上位表示されているかを確認します。調べ方はこちらの記事にまとめていますので是非確認してみてください。
ライターさんでここまでやる方は見たことがないので、試しにやってみるだけでもかなり喜ばれるとはずです。
このように自分の仕事の前後にどのような仕事があるか?を考えると、思った以上に高単価につながるチャンスがあります。
最初はなかなか難しいと思いますが、一回成功すると提案するのが楽しくなりますよ…!それに上の例をそのまま使ってみても良いと思います。
提案に失敗しても失うものはないですし、相手も改善を試みる人を悪くは思わないので臆さずアタックしてみましょう。
まとめ
この記事ではサイト制作や記事作成を例にとって書きましたが他の案件でも基本的には同じで、
- いかに付加価値のある提案ができるか?
- そのためにユーザーストーリーを考えられるか?
が重要となります。これさえ出来れば誰でも高単価を獲得できますし、実際僕も成功しました。
「クラウドワークスは稼げない」というだけでは前向きではないので、上記に取り組んで上位0.1%を目指してみましょう!
僕は現在、ブログ運営をきっかけに独立してPC1台で自由に働いています。でも、それまでは世間の常識通り少しでも良い会社に入って安定を目指す人生でした。
でも、いつしか「働く時間も収入も全て決められた人生」に報われなさを感じるようになっていきました。この生活は本当に幸せなのだろうか、と。
そんな人生を変えるために独立し、今はブログで得たWEB集客やマーケティングの知識を活かして個人でコンサルとして仕事をしています。
働く時間や場所を自由に選べる。そして何より仕事に充実感があり、人生を今まで以上に楽しめるようになりました。
超安定志向だった僕が社会のレールを外れてどうやって独立したのか?
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